鈴の実。~British Life~

ロンドン駐在中の夫婦2人がロンドン生活や旅行について綴ってます。

ヴェルサイユ宮殿で、マリーアントワネットの恋愛についての個人的考察

こんにちは、きみちゃんです。

 

ヴェルサイユ宮殿と聞くと、頭に浮かぶのは、ベルバラです。

そして、マリーアントワネット。

パンがないのなら、ケーキを食べればいいじゃないと言いはなったとされる(それは、ただの象徴的言葉で、本当に言った言葉ではなかったのかもしれませが)女性のこと。

 

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1770年5月16日に、ルイ16世とマリーアントワネットは、ヴェルサイユ宮殿の礼拝堂で結婚式を挙げました。

ヴェルサイユ宮殿に入ってすぐに、私たちはまずこの礼拝堂を見ることができます。

光の具合や、建物の荘厳さもあるのかもしれませんが、私の印象は、暗い礼拝堂だな、というものでした。14歳、15歳そこそこで、ここでみんなの前で結婚式をあげるというのはどんな気分だったのでしょう。

よくわからないけれど、なんとかフリをしよう、そんな感じだったのでしょうか。

大人の納得のいくよう、上手にフリをしよう。

私ならきっとそう思うと思う。

 

二階に登り、王の居室を抜け、王妃の居室につなぐところには、ヴェルサイユ宮殿で有名な「鏡の回廊」があります。

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写真を上側に撮ってますが、下は人でぎっしりです。鏡に人、人、人が写り、みんな記念写真を撮ってます。まぁ、名所ですもの仕方ないですよね。

この鏡の回廊にいると、本当にこの宮殿の豪華さを感じることができます。

マリーアントワネットもこの回廊を歩いたのでしょう。

よりじっくり建物に耳をすますためには、朝一番もしくは、閉館ぎりぎりにくるのが良いかもしれません。

人の熱気に邪魔されずに、歴史を見つめてきた建物の気配を感じられるのではないかと思います。

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かの有名なヴェルサイユ条約もここで締結されたらしいです。

数奇なもので、ルイ16世とアントワネットも、ヴェルサイユ条約の後の第二次世界大戦も、あまり良い方向には向かわなかった。

どこか運命的に薄暗く感じてしまうのは、この日の天気のせいだったかもしれません。霧雨のぱらつく寒い秋でした。 

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しかし、せっかくヴェルサイユ宮殿にきたのだから、宮殿だけではなく、お庭を楽しみたい。

お庭の奥には、ルイ14世やナポレオンの別邸や、アントワネットの別邸も見ることができるといいます。しかしながら、雨の中歩くには遠い距離。

我々はミニバスを利用し、グランドトリアノンと、プティトリアノンに向かいました。

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グランドトリアノンはピンクの大理石の外壁が印象的です。

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内装は確かに、金色の内壁が基本のヴェルサイユ宮殿と比べれば落ち着いている印象がしますが、ところどころ、ルイ14世からナポレオンの別邸となったこのグランドトリアノンを見ると、女子が好きな内装になっている気がする。

別邸というくらいだから、私的にいちゃいちゃする為の場所として利用したんじゃないでしょうか、と思うわけです。

 

ルイ14世は、パリではなくて、ヴェルサイユに宮殿を作って、16世まで、毎晩の晩餐会で貴族たちが湯水のようにお金を使った。

なぜなら、着ていく衣装、髪型、また晩餐会の食器などお金をばんばん使って、それでものほほんとしていられるのが真の貴族だと、それが普通の考え方だと彼らは思っていたから。

フランス革命が起きるまで。

普通の考え方って怖いですよね。そう考えると。結果的に象徴的に誰かの血が流れないとわからないまでになってしまう。

 

アントワネットが断頭台に立つそのもっと前に、彼女もプティトリアノンで、そのヴェルサイユ宮殿から離れた場所で心を落ち着かせる暮らしをしました。プティトリアノンはグランドトリアノンより小ぶりで、より素朴な別邸となっている気がします。

 

彼女はここで、フェルセン伯爵と会っていたのでしょうか。

それはもう良し悪しではなく、彼女にとって必要なことだったということだと思います。王妃としてというのを投げだして、個人として。

現在の世の中の常識や、自分の常識でいえば、確かに不倫なんてなかった方が良かったかもしれない。しかし、政略結婚や、色んな歴史的記述を読むと、個人の生き方に対してとすれば、コメントなんかしても無意味なんだと思う。

そして、敢えていえば、女性として好きな人ができて愛し合ったのであれば、それは良かったことなんじゃないかと思います。

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プティトリアノンから歩いてすぐに、アントワネットが愛したという偽物の農家の家が建てられています。

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ヴェルサイユ宮殿の近くにこの偽物のワールドが作られているという景色はのどかというより、少しぞっとする気がしました。

彼女が王妃から抜け出して自由になりたいという執念が感じられた。

 

このワールドを身終えて、ヴェルサイユ宮殿の方に帰ろうとした時には、やっと天気が回復し、我々はバスではなく歩いて戻りました。

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晴れた中を木立に囲まれ歩くのはとても気持ちが良かったです。たまに、ジョギングをしている人も見かけました。道路脇では羊がのんびりと牧草を楽しんでいました。

庭園では、オペラの音楽が流れて、その音楽と共に吹き出す噴水も楽しめました。

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時刻は5時を過ぎて刻々と夕方の時間になっていました。

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噴水も、オレンジ色に染まりだしました。

たまたま雨模様のためゆっくりと見物したため、とても特別な時間のヴェルサイユ宮殿を見ることができました。

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宮殿の前の庭では、人々が写真を撮ることを楽しんでいました。その庭の大噴水から奥に真っ直ぐに一直線に伸びるラインの水。

それはまさに、沈まぬフランス王国の壮大で、強固な美しさを表していました。

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夕日を受けたヴェルサイユ宮殿は、美しい、その言葉しかありませんでした。

どこまでも美しく人の心を魅了したヴェルサイユ宮殿の姿をしっかりと目にしたような気がしました。ふとそっとドレスを着た誰かの談笑する声が聞こえるような。

それは無邪気で、甘く、ワルツのように軽やかで、香水の香がふわりとするようで、そしてそれは夕暮れの光にさっと消えていきました。

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